Manufacturing Diary

こんにちは、今月のダイアリーを担当いたします山田です。

12月に入っても暖かい日が続いており油断していたらいきなり寒くなりました。23年は某バスケ漫画とアイドルで私の一年が終わる予定だったのですが最近話題の妖怪作品にハマりまして最近はぬいぐるみを作ったりと楽しんでおります。24年は推しをイメージしたジンを作ってみたいな〜と、ひっそりと考えています。

話は逸れましたが、2024年の最初のリミテッドエディションは柚子皮と昆布を使ったジンです。

1月はお鍋に合うような出汁コンセプトにしよう！と話していた中から生まれた今回のジン。

柚子皮の優しい香りと口に含むと広がる昆布の旨味、、お鍋や湯豆腐に相性の良さそうな仕上がりになりました。

今回は３つのパーツをブレンドし、最後に減圧でとった柚子皮のパーツを足しました。

１つ目はジュニパーのパーツ。蒸留時に使用するジュニパーの量はレギュラー品と変わらず、しっかりとジュニパー感を感じられるようにしました。

２つ目は昆布を蒸留器の中に入れ、バスケットに柚子皮、緑茶そしてへべすを入れ蒸留したパーツ。昆布に火が入りすぎると昆布感が出過ぎるため、温度の上がり方に気をつけながら蒸留しました。

初留が始まり味をみてみると柚子の甘味、そして昆布の風味もしっかりしていてかなり期待が持てました。時間が経つにつれかなり昆布の風味が強くなり、（昆布巻きのような感じ）そこでカットしました。蒸留後の釜の掃除が大変だったのはここだけの話、、次の日まで蒸留所に昆布の香りが漂っていました。

３つ目は昆布を前日に漬け込み蒸留直前に取り出し、バスケットに量を増やした柚子皮を入れたパーツ。

２つ目のものと入れているものは変わりませんが、釜の中に入っているかいないかの違いでかなり味わいが変わっていました。昆布の風味が直接するというより、出汁の旨味と甘味という感じです。

ちなみに名前の由来は昆布が海の中から月を眺めている様子をイメージしたところから生まれています。個人的に映画のタイトルみたいで名前もお気に入りです。

今年もレギュラー品を始め、リミテッドも美味しく面白いジンを作っていきたいな、と思います。