
2023年、春です。
最近は、蒸留所のある新潟県上越市でも春の訪れを感じるようになってきました。
雪解けした野に花が咲き、木々が芽吹き、陽の当たる時間も長くなってきました。
さて、2023年のリミテッドエディションも第四弾になりました。
今回の推しはいちごです。
以前から使用したいと考えていたのですが、なかなか思うようにいかずに月日は流れていきました。
が、今回はなんとか製品化したいので、覚悟を決めて取り組みました。
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今回使用したいちごは「越後姫」、新潟県を代表する品種なのではないでしょうか。
売り場に立ち寄れば、その甘い香りに包まれます。
味は甘さと程よい酸味、何より実が柔らかくみずみずしいのが特徴です。
このみずみずしさをジンに取り入れるにはどうしたらいいのか……試行錯誤してい きました。

いちごを低温で蒸留する減圧蒸留と通常の蒸留をそれぞれ実施したものと、ハーブ類を蒸留したもの、ジュニパーベリー主体に蒸留したものをブレンドしました。

ジュニパーベリーもカット位置を通常とは変えていちごの香りに合うようにしています。
また、アルコール度数を調整して香りが柔らかく感じるようにしました。
いちごを減圧蒸留することで味の後半にも風味を残せたと思います。
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香りを楽しむならストレートで、そこにシュガーを入れると味がまろやかになるのでそれもおすすめです。
もちろんトニックウォーターで割っていただくのもいちごの風味と甘みが合って良いです。
越後姫を味わう機会を、ジンでいかがでしょうか。
発売日は4月15日(土)です。