2023 Limited Ed. 03「bar ねずの実」

barねずの実ロゴ

お酒を作り始めてから、ありがたいことに九州に行く機会に恵まれています。
これもお酒が運んできてくれたご縁なのでしょう。
初めて訪れたときはジン発売に向けての大きなヒントを得ることが出来ましたし、2回目は多くのお酒に携わる人たちと楽しく過ごせました。

福岡のbarねずの実さんを訪れたのは昨年のこと。
snsのアイコンでお馴染みの看板を見てテンションが上がりました。
店内にある数々のジンボトルに眼福を得て、ジントニックを飲みながらいろいろなお話ができ、至福のときを過ごしました。
その中で一緒にジン作れたら面白いね、と話をしていました。

ねずの実コラボジンに使われた材料

それからイメージを共有しながら試作を進めていきましたが、蒸留所建設、稼働のタイミングでもあったため、大幅にリリースが遅れてしまいました……
今回はねずの実さんに蒸留所までお越しいただき作業を共有しました。
ジュニパーベリーを強化するため、まずはジュニパーベリーのみで一度蒸留して、それをベースにさらにジュニパーベリーを入れ、スパイスなどを配合し蒸留しました。

ジュニパーベリーの1回目の蒸留

そこに柚子、ルレクチェ、ティンブールホール、ピンクペッパーをそれぞれ単品で蒸留したものをブレンドして仕上げました。
barの名前であるねずの実(ジュニパーベリー)にシトラス、トロピカル、スパイス、ハーブの要素をのせたジンに仕上がりました。

材料を蒸留器へ入れる様子

ジントニックで飲んでいただくことを意識したので、ぜひ1杯目はジントニックで飲んでみてくださいね。

実は今回のジン、ねずの実さんの10周年記念ジンとして取り組みました。
10年前は現在のようにジンの蒸留所もほとんどなく、認知度も現在とは違う状況、その中でジンをメインに営業されてきたことは本当に尊敬の念を覚えました。
そして今ジンに携わり始めた私たちができることは何なのか、考えながらの取り組みとなりました。
3月のリミテッドエディションをお楽しみに。