こんにちは、越後薬草蒸留所の杉川です。
2023年９月の限定ジンは私も大好きな新潟のバーとコラボした特別なジン。

今回は新潟市にある「bar Chetta（チェッタ）」さんとのコラボジン。
私が前職時代、新潟で働いていた頃に通っていた思い出のバーでもあります。
そんなChettaさんは新潟駅から歩いてすぐの楽天地という趣ある飲み屋横丁の一角にあるお店で、ジンとウイスキーをメインに扱う素敵なバー。
YASO発売当初から実は全種類を扱ってもらっています。（写真は空瓶の一部）

あの頃はYASOの新作が出るたび飲みに行ってはマスターと「越後薬草って面白い会社ですね」なんて話しておりました。

そんな思い出のバーのマスター菅原さんのリクエストは「ソーダで割って提供できる柑橘系でパンチのあるジン」。
ちょうど新商品のレモンジンが出るタイミングだったので、どちらもレモンを使いつつ飲み比べも楽しめるよう、方向性の異なるジンを作ろうとレシピ作りが始まりました。

何度か試作を行い、菅原さんに試飲してもらい感想をフィードバック。
それを繰り返してできたレシピで、レモンの柑橘感と共にパンチを出すために使ったのは、グリーンペッパーを始めとした複数のスパイス。

青く爽やかでパンチのある香りのグリーンペッパーをたっぷりと使い、レモンや山椒のような香りのマーガオで複雑な柑橘感を、清涼感のあるフェンネルシードで爽やかさと厚みをプラスし、さらにパッションフルーツのような香りと刺激が特徴のティンブールとレモングラスを加えレモンとグリーンペッパーの香りを繋いでいます。

８月の下旬、菅原さんに蒸留所へお越しいただき、このレモンとスパイス類のパーツを蒸留しました。

これらのボタニカルはバスケット蒸留することで、フレッシュな香りを取り出しています。
このレモンとスパイス類のパーツを、ジュニパーベリーを含めた10種類のボタニカルを浸漬蒸留したパーツにブレンドして今回のリミテッドジンが完成。

出来上がってみると、お肉料理などのガツンとしたご飯にも合う爽やかで、パンチのあるジンで食中酒にもおすすめです。
さらにソーダだけでなく、甘味が強めの割材との相性も良いのでシーンごとに割り方を変えて、色々な美味しさを楽しめるジンになっています。
蒸留チームのおすすめはジンジャエール。生姜にスパイスの風味が加わり、ゆっくり味わって飲むのにピッタリなカクテルに仕上がります。

9月のリミテッドジンの「スパイススーパーノバ」の発売は
9月15日(金)の12時からです。おたのしみに。